ETCカード

普及し始めたETCXとは?登録方法や使い方を解説|車に乗りながら決済できる便利なサービス!

ETCXってどんなサービス?

ETCXの登録方法や使い方が知りたい!

そんなあなたにご覧いただきたいのが当記事の内容です。

ETCXは車内にいるだけでキャッシュレス&タッチレス決済が完了するドライバー向けのサービス。

2022年11月末時点では有料道路のほか、ガソリンスタンドでもETCXが利用可能となっており、今後はレジャー施設や駐車場、ドライブスルーなどの様々なカテゴリーで導入される予定です。

気になるETCXの年会費はなんと永年無料。登録費もかからないため、ETCカードと車載器さえあれば、すぐにでもETCXを導入できます。

当記事では、最近話題のETCXについて、サービスがいようや登録手続きの方法、実際の利用方法などをテーマに解説していきたいと思います。

ETCカードと車載器をお持ちのドライバーはもちろん、これからETCデビューを果たそうとお考えの人もぜひ、以下の内容を参考にしてみてください。

みお
みお
まだETCカードを持っていない方や、よりお得なETCカードを探している方はぜひ下記記事も参考にしてみてください♪

耳にするようになったETCXとは?どういうサービスかを解説

耳にするようになったETCXとは?どういうサービスかを解説ETCXで有料道路のETCレーン以外での支払いも可能に!

ETCXって一体なに?

と思われている人も多いことでしょう。

ETCXの公式ホームページ』によると、ETCXは以下のように定義されています。

ETCX』は国土交通省が推進する『ETC多目的利用サービス』の一環であり、『ネットワーク型ETC技術』を活用した新しいキャッシュレス決済サービスです。

少し噛み砕いてお伝えしないとわかりにくいですよね。

まずETC多目的利用サービスは高速道路以外の施設におけるETC技術の活用を意味します。

そしてネットワーク型ETC技術とは、ETCカードを用いた決済の安全性を確保するための技術のことです。

なんでも遠隔地に設置された情報処理機器によって、駐車場やガソリンスタンドなどにおける複数の路側機をネットワークで接続し、路側機で取得した情報を集約させて一括処理する仕組みなのだとか。

  • ETCX:国土交通省が推進する『ETC多目的利用サービス』の一環で、『ネットワーク型ETC技術』を活用した新しいキャッシュレス決済サービス
  • ETC多目的利用サービス:高速道路以外の施設におけるETC技術の活用
  • ネットワーク型ETC技術:ETCカードを用いた決済の安全性を確保するための技術

簡単にまとめてしまうと、ETCXは高速道路以外の施設で利用可能な次世代のETCサービスといったところでしょうか。

さて、ここで様々な質問が飛んできそうな予感がします。まず従来のETCサービスとどのような違いがあるのかについて、解説していきましょう。

従来のETCサービスとETCXの違い

従来のETCサービス ETCX
利用にあたって必要なモノ ・ETCカード
・車載器
・ETCカード
・車載器
決済可能な施設 高速道路 ・高速道路
・駐車場
・レジャー施設
・ドライブスルー
・ガソリンスタンド
会員登録手続き 不要 必要
割引 有り 施設によって異なる
マイレージポイント 対象 対象外
利用時の一時停止 不要 必要

従来のETCサービスと比較し、ETCXの特徴といえる項目は次の通りです。

  • 高速道路以外の施設で決済可能
  • 会員登録手続きが必要
  • 割引の有無は施設によって異なる
  • マイレージポイントは付与されない
  • 利用時は一時停止が必要

ETCXの魅力はなんといっても、駐車場やレジャー施設、ドライブスルー、ガソリンスタンドなど高速道路以外の施設で利用できることです。

みお
みお
ドライブするーがETCで決済できるのはすごく便利ですよね!

なんでもケンタッキーフライドチキンの相模原中央店では2020年8月からの約4ヶ月間、ETCXを用いた決済がドライブスルーにテスト導入され、お客様から大好評を得たのだとか。

現在は終了となっていますが、今後ますます、様々な施設でETCXが導入されていくのは間違いなさそうです。

ETCXのデメリットは割引が適用されない施設があることやマイレージポイントが付与されないこと、そして利用時は一時停止が求められる点です。

ETCXはETCとは異なるシステムが採用されており、ノンストップ走行では決済がうまくいきません。

とはいえ、これまではドライブスルーやガソリンスタンドなどで、わざわざ車から降りたり、運転席の窓から手を出して決済手続きするのが常識でした。

一時停止さえすればハンドルから手を離すことなく、自動で決済が完了するのは画期的といえるでしょう。

【アンケート調査】ETCXの認知度と利用先の課題

設問1|ETCXというサービスを知っているか

設問1|ETCXというサービスを知っているか認知度は現状だと約18%認知度は現状だと約18%

ETCXというサービスの認知度アンケートでは、回答をいただいた951件中、「知らない」という回答が約82%にものぼり、現時点ではほとんど知られていない状況がわかりました。

令和2年12月に公表されている国土交通省のロードマップ※では、都市部では5年、地方部では10年程度を目安にETC専用化を目指しています。※国土交通省資料

有料道路には欠かせないETCというサービスの認知度は誰もが知る所でありますが、そのETCを活用したETCXは今後の認知、利用場所の拡大が必要不可欠となってくると考えられます。

上記アンケートを実施した段階で「初めて知った!」という声も多数あり、車に乗りながら非接触で決済できるサービスの利便性がどうかよりも、そもそもの認知がされていないのが現状という結果に

設問2|これまでに、ETCXを利用したことがあるか?※設問1で「知っている」と回答した人向け

これまでに、ETCXを利用したことがあるか?知っている人でも利用したことがない人が大半を占める結果に知っている人でも利用したことがない人が大半を占める結果に

そこで、設問2では、ETCXというサービスを知っているという残り約18%(171名)の方に、【利用した経験の有無】のアンケートを実施。

しかし、ETCXを知っている人でも利用した経験があるというのは、たった3%(5名)であり、残りの97%の人は利用した経験がないことがわかりました。

一方、「利用してみたいと思っていても利用する場所がなかった。ない。」などの声も少なからずあり、まだまだ利用場所が限られているという課題が見えます。

設問3|ETCXのサービスを利用したいと思うか?

ETCXのサービスを利用したいと思うか?サービスを知った上で利用したいと回答した人は圧倒的多数に!サービスを知った上で利用したいと回答した人は圧倒的多数に!

ここまで、ETCXのサービス認知度が高くない傾向が見られましたが、アンケートを行った自動車ユーザーにETCXのサービスを理解してもらった上で、改めて「ETCXのサービスを利用したいと思うかどうか」について、回答いただきました。

その結果、認知度だけでは約18%だったものが、「ぜひ使ってみたいと思う」「便利なら使ってみたい」の前向きな回答が多数にのぼり、認知と利用場所という環境さえ整えば、更に伸びていくサービスだということが伺えます。

認知の拡大という課題と共に、需要と供給(設置箇所)バランスが大きくかけ離れていることも注目したい点です。

設問4|どのような所がETCXに対応してほしいか?どういった場所にETCXのサービスが導入されれば、利用したいと思うか?※複数回答あり”

どのような所がETCXに対応してほしいか?車ユーザーの不満が可視化された課題が浮き彫りに車ユーザーの不満が可視化された課題が浮き彫りに

最後に、ETCXというサービスを知った上で、「どのような場所が対応すれば、利用したい、利用すると思うか?」というアンケートに回答頂いた結果、やはり多くはドライブスルーやコインパーキング、ガソリンスタンドが上位を占めました。

少し細かい回答の中には、「テーマパーク等で前払い式の駐車場がよく渋滞する為、そこでETCXのサービスが利用できれば、混雑も緩和され便利。」「駐車券を発行するタイプの駐車場だと、受け取る際に手が届かないこともあるので、ETCXでそれが解消されると嬉しい。」など、普段から感じる不満の声も伺えます。

また、上記アンケート結果から、自動車ユーザーが日頃感じる不満も可視化されたとも言えます。

その他の項目の内訳は、下記となります。

  • 交通違反の罰金
  • ETCマイレージサービスのような一定利用するとサービスやポイント付与
  • ドライブシアター
  • 車検の費用
  • カーフェリー
  • 病院/薬局
  • サファリパーク
  • ゴミ処理場
  • キャンプ場
  • 役所や銀行・郵便局など

アンケートを終えて

ETCXという比較的新しいサービスでは、認知と利用場所の拡大が鍵となってくることが、今回のアンケートでわかりました。

昨今、QRコード決済を利用する人たちが急増したのも、キャッシュバック等の恩恵というメリットはありつつも、やはり利用場所の拡大、社会的に普及することにより、ネットワーク効果が生まれるものだと考えられます。

これまで知らなかったETCXというサービスでも、利用できる環境さえ整えば、多くの人達が当たり前のように利用するインフラになることが予想される為、今後のETCXの普及に注目して参ります。

ETCXの登録方法・手順|まずは登録しよう!

ETCXの登録方法・手順|まずは登録しよう!まずはETCXに登録しよう!

ETCXの登録方法は実にシンプル。以下の手順でたった5分程度で完了します。

  1. ETCXの公式ホームページ』にアクセスする
  2. 画面右上の『会員登録』をタップする
  3. 画面の案内にしたがって必要事項を申請し、登録手続きを完了する

ETCXへの登録にあたって必要なものはクレジットカードおよびETCカードの情報です。

ETCX簡単な会員登録で準備OK!

上記の手続き②で『会員登録』をタップした後、利用可能なETCカードの一覧が表示されます。

一部のETCカードについてはETCXの対象外となっているため、まずはETCXに登録可能なETCカードを確認しておきましょう。

ETCXへ登録可能なETCカード一覧

ETCXへ登録可能なETCカードは次の通りです。

  • イオンカード
  • オリコカード
  • セゾンカード
  • JCBカード
  • アメリカン・エキスプレス・カード
  • ダイナースクラブカード
  • TS CUBIC CARD
  • 三菱UFJカード
  • DCカード
  • NICOSカード
  • UCカード
  • ビューカード
  • 三井住友カード
  • セディナカード
  • OMCカード
  • 楽天カード
  • ジャックスカード
  • アプラスカード

残念ながら、dカードやPayPayカードのETCカードは、ETCXに登録できません。

ETCXを利用するならまず、上記のいずれかのカード会社から発行されるETCカードを取得することがスタートラインです。

ETCXの登録手続きの具体的な流れと申請する情報

ETCXの会員登録の流れをもう少し具体的に見てみましょう。

公式ホームページにアクセスして『会員登録』をタップし、対象のETCカードを確認した後に続く手続きの流れです。

  1. メールアドレスを入力して送信する
  2. メールアドレスに届くURLをタップする
  3. 会員規約』および『個人情報の取扱い』について同意して『次へ』をタップする
  4. クレジットカードの情報を入力して送信する
  5. ETCカードの情報を入力して送信する

以上でETCXの会員登録手続きが完了します。ちなみに上記手続きの④では以下の情報が求められます。

  • 16桁のクレジットカード番号
  • 有効期限
  • セキュリティコード
  • クレジットカード名義人
  • クレジットカード愛称(任意)
  • 氏名
  • 氏名カナ
  • 生年月日

クレジットカードの愛称?」と疑問に思われた人もいるかと思いますが、「お手持ちのカードを区別するために自由に名称を付けてください(任意)」と表示されています。もちろん空欄のまま送信しても問題ありません。

全ての手続きが終わったら、登録したメールアドレスに登録手続き完了の旨がメールで送られてきます。

あとはお手持ちの車載器に登録したETCカードを挿入し、ETCXの利用対象となっているお店に向かうだけです。登録手続き自体は最短5分程度で終わりますよ。

ETCXの使い方や使えるお店|決済に失敗しないための注意点

ETCXの使い方や使えるお店|決済に失敗しないための注意点ドライブするーで今後使える店が増える!

ETCXの使い方と注意点は次の通りです。

  1. ETCXの登録手続き後、登録済みのETCカードを車載器にセットする
  2. ETCXの利用対象となっている店舗にいく
  3. ショッピングの後、所定の位置で一時停止し、決済を完了する

ETCXを利用する上で最大の注意事項は、所定の位置で必ず一時停止をすること。

従来のETCサービスとは異なり、ETCXは決済までに少し時間を要するため、一時停止が必須となります。

一時停止なしで車を走らせてしまうと、決済に失敗してしまうため気をつけてください。

ETCXが利用できる施設

2022年11月末現在、ETCXが利用可能な施設は下表の通りです。

カテゴリー 施設名 所在地
有料道路 アネスト岩田 ターンパイク箱根【小田原料金所】 〒250-0021
神奈川県小田原市早川2丁目22-1
伊豆中央道【江間料金所】 〒410-2223
静岡県伊豆の国市北江間
修善寺道路【修善寺料金所】 〒410-2411
静岡県伊豆市熊坂
修善寺道路【大仁料金所】 〒410-2323
静岡県伊豆の国市大仁
鳥飼仁和寺大橋有料道路 〒572-0076
大阪府寝屋川市仁和寺本町1丁目
ガソリンスタンド オイルバンク 新城店 〒441-1341
愛知県新城市杉山字池下25-2

今後はますます、様々なエリアやカテゴリーでETCXが展開されることでしょう。活動エリア付近に利用対象の施設がある人はぜひ、ETCXを活用してみてください。

ETCXを利用してみよう!

ETCXの概要について、様々な角度から解説してきました。最後に振り返りを兼ねて、当記事のポイントをまとめておきます。

  • ETCXは車内にいるだけでキャッシュレス&タッチレス決済が完了するサービス
  • ETCXは有料道路のみならず、ガソリンスタンドでも利用可能
  • 今後はレジャー施設や駐車場、ドライブスルーなどでもETCXが導入される予定

ETCXはETCカードと車載器があれば、数分程度の会員登録手続きを済ませるだけで利用できるようになります。

数年後にはあらゆる施設でETCXが導入されているかもしれません。

ぜひあなたも一足先にETCXを取り入れていただき、様々なシーンで快適に決済をしてみてください。

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