移動手段として飛行機を頻繁に利用する方であれば、ポイントよりもむしろ、マイルに重きをおく方もいることと思います。
「JALに乗ることが多いからJALにマイルを貯めたい!」
JALカードはJALマイルを貯めていく上で打ってつけなクレジットカードであり、マイル以外の面においても多数のメリットを享受することができます。
当記事では、そんなJALカードに付帯する特典やデメリットについて解説していきたいと思います。
JALカード利用者からの評判や口コミに関しても合わせて紹介していくので、JALカードを検討している方はぜひ、参考にしてみてください。


JALカードの特徴

基本還元率 | 0.5%~ |
---|---|
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:2,200円(税込) ※AMEXのみ6,600円(税込) |
国際ブランド | VISA/MasterCard/ JCB/American Express |
ETCカード | 新規発行手数料:1,100円 ※JCBブランドは無料 年会費:無料 |
家族カード | 1,100円 ※AMEXのみ2,970円 |
JALカードは、主要国際ブランドを網羅しているJALマイルが貯まるクレジットカードです。
ETCカードまでを考えている場合、JCBブランドを選択することで、発行手数料を抑えることができます。
ただし、JCBブランドだと海外では使える所が少ない為、海外旅行へ行く方は注意が必要です(他ブランドのカードも持つなどの対処)。
2年目以降は必ず年会費が必要となりますので、ある程度クレジットカードを利用する方でなければ、ランニングコスト分を十分に上回るメリットを得ることは難しいかもしれません。
国際ブランドにAMEXを選択した場合、年会費が他と比べて高額ですが、その代わり以下のような特典が付随します。
- 国内主要空港および、ハワイ・ホノルルの空港ラウンジが無料
- 世界100カ国以上における8,000以上のホテルやレストランにおいて10〜70%の割引を受けることができるアメリカン・エキスプレス・セレクトの特典
こうしたゴールドカードのような点に魅力を感じる方であれば、AMEXを選択するのも良いでしょう。
AMEXはJCBと提携しているため、ほぼ全てのJCB加盟店において活用することができますよ。
ショッピングで0.5%のマイルが貯まる
JALカードは、通常のショッピングで200円の利用ごとに1マイルが貯まります。
還元率は0.5%です。ダイレクトにマイルとして還元されるため、マイルへ移行する手間が省けるのはもちろん、マイル移行手数料も発生しません。
家族会員の利用分に関しては、本会員のマイル口座に積算されるかたちとなっています。家族でマイルを貯めていくとなれば、サクサクと貯まっていきそうですね。
JALカードの嬉しい3つのボーナス
JALカードには、嬉しい3つのボーナスが用意されています。
- 入会搭乗ボーナスとして1,000マイル
- 毎年初回搭乗ボーナスとして1,000マイル
- 搭乗ごとのボーナスとしてフライトマイルの最大10%プラス
これらのボーナスが、通常のフライトマイル(区間マイル×利用運賃)とは別に付与されます。
入会搭乗ボーナスや、毎年の初回搭乗ボーナスで一気にマイルが貯まるのはもちろんのことですが、搭乗ごとにフライトマイルが加算されるのも嬉しいですね。
乗れば乗るほどサクサクとマイルが貯まるわけですから、飛行機を利用する頻度が多い方であれば、非常に助かることは間違いありません。
Suica一体型やPASMOへのオートチャージ対応型もある
JALカードの中には、Suicaが一体型となっているJALカードSuica(JCBのみ)や、東急グループでお得に使えるTOKYU POINT ClubQ(VISA・MasterCard・JCB)、小田急沿線在住の方に嬉しいOPクレジット(VISA・MasterCard・JCB)があります。
- JAL Suicaカード
- JALカード TOKYU POINT ClubQ
- JALカード OPクレジット
TOKYU POINT ClubQやOPクレジットは、PASMOへのオートチャージにも対応しているので、便宜性やポイント獲得においてもメリットを得られるのが特徴です。
SuicaやPASMOなどの電子マネーを普段使いしている方や、東急グループや小田急ライン御用達の方は、これらのJALカードを選択すると良いでしょう。
JALカードを利用して得られる特典やメリット

さて、JALカードの基本的な特徴をここまで紹介してきました。
続いて、JALカードを利用していく上で得られる特典やメリットについて深掘りしていきましょう。
ここで紹介するJALカードの特典は以下の通りです。
- JALカード特約店なら還元率が倍増
- eマイルパートナーでネット通販がお得
- 先得を先行予約できる
- 提携先でディスカウントを受けることができる
早速、一つひとつJALカードの特典をみていきましょう。
JALカード特約店なら還元率が倍増
JALカードは通常の国際ブランド加盟店であれば0.5%の還元率ですが、JALカード特約店となると話は異なってきます。
なんと、200円につき2マイル(一部、100円につき1マイル)が還元される仕様となり、常に1%の還元率を享受することができるのです。
気になる主な対象店舗は以下の通り。普段使いしている店舗を見つけたら、積極的にJALカードを活用していきましょう。
- JALグループ(航空券購入・機内販売など)
- イオン
- ファミリーマート
- ピーコックストア
- マツモトキヨシ
- ウェルシア
- ENEOS
- 大丸
- 松坂屋
- トヨタレンタカー
- オリックスレンタカー
- 日産レンタカー
- タイムズカーレンタル
- ロイヤルホスト
- 楽天トラベル
- じゃらんnet
- エクスペディア
- Booking.com
- ビックカメラ
- シダックス
- 紀伊國屋書店
eマイルパートナーでネット通販がお得

JALカード会員は、JALのマイレージモールである『eマイルパートナー』を活用することで、通常還元分に加え、マイルの上乗せがあります。
対象となる主な店舗は以下の通り。AmazonやLOHACOといった使い勝手の良い店舗が含まれているのが嬉しいですね。
還元マイル | 店舗 |
---|---|
200円につき1マイル |
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100円につき1マイル |
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先得を先行予約できる

JALの先得には以下の通り、4種類のプランがあります。
- ウルトラ先得(75日前までの予約)
- スーパー先得(55日前までの予約)
- 先得割引タイプB(45日前までの予約)
- 先得割引タイプA(28日前までの予約)
予約が早ければ早いほど、割引率は上がります。
ウルトラ先得に至っては、80%を超える驚異的な割引を受けることができることもあるため、早期に旅程が決まっている場合は、先得を忘れることなく活用したいですね。
ただし、予約の変更が不可であり、キャンセル時の手数料は50%という制約が設けられていることには注意が必要です。
提携先でディスカウントを受けることができる
通常のマイル還元とは別に、提携先では以下のような内容のディスカウントを受けることができます。
こうした提携先でJALカードの特典を享受していけば、割引の総額は相当な値になっていくことでしょう。
- JALパック(国内・海外パッケージツアー)が最大5%オフ
- JALおよびJTAの機内販売が10%オフ
- ホテルニッコー&JALシティにおいて5%オフ
- 国内空港店舗において5〜10%オフ
- レンタカー(国内・海外)割引
JALカードの気になるデメリット
メリットに引き続き、ここではJALカードのデメリットについても理解を深めていきたいと思います。
どんなに優れたクレジットカードでも、使い方や利用者によってはデメリットと感じる部分もありますが、発行前にデメリットを知っておくことで最小限に抑えることができます。
ここで紹介するデメリットは以下の通りです。
- 年会費が確実にかかってしまう
- 還元率が少々気になる
- ショッピング保険の付帯がない
次項で、JALカードのデメリットの詳細について解説を加えていきましょう。
年会費が確実にかかってしまう
JALカードは1年目こそランニングコストはかかりませんが、2年目以降は確実に年会費が求められます。
クレジットカードの中には、諸条件を満たすことで、本来かかるべき年会費を無料にすることができるものもありますが、JALカードにはそういった措置はありません。
しかし、マイルが直接貯まるクレジットカードで、年会費が一切不要のカードはJALマイルやANAマイルを含めてもないので、マイルを貯めていく上では目をつむるしかなさそうです。
マイルを集中的に貯めたいけれど、ランニングコストはできるだけ避けたいという方にとって、ここは引っかかるデメリットと言えますね。
還元率が少々気になる
マイルの価値をどの程度と考えるかは人それぞれな部分もありますが、還元率という数値でみると基本は0.5%です。
このデメリットに関する対処法は、提携店や特約店、eマイルパートナーを十分に活用することでしょう。
還元率が倍増するか、あるいは割引を受けた上でマイルの還元を得られるのであれば、満足度合いに不足はないことと思います。
また、後述するショッピングマイルプレミアムに加入することで、基本還元率の底上げを図ることができますので、よりスピーディにマイルを貯めたい方は、こちらも合わせて参考にしてみてください。
ショッピング保険の付帯がない
JALカードには、ショッピング保険の付帯がありません。
確かに大きなトラブルというのは頻度こそ多くないかもしれませんが、いつ誰の身に降りかかるかはわからないものです。
このように考えると、万が一の事故に対する安心感があるかないかは非常に重要だと言えるのではないでしょうか。
このデメリットを解消するためには、ショッピング保険が付帯している他のクレジットカードをサブとして活用することをおすすめします。
ショッピング保険が付帯しているクレジットカードは以下のものがあります。
特に、高額な商品を購入する際には、手厚いショッピング保険が付随しているクレジットカードで決済をすることで、安心感をプラスしておきたいですね。
JALカードをお得に利用するならショッピングマイルプレミアムに加入すべき!

さて、先ほども少しだけ触れましたが、ここではショッピングマイルプレミアムについて詳しく説明していきたいと思います。
プレミアムという名称だけでも何やら高級感が漂いますが、一言で表現すれば、還元率の底上げが可能となるプランになっています。
画像にもある通り、JALカードユーザーの8割が加入している程、ユーザーにとっては必要なもの。
JALカードをお得に利用していく上ではぜひ検討すべき内容なので、早速、以下の内容を読み進めてみてください。
ショッピングマイルプレミアムへの加入でマイル付与率2倍

ショッピングマイルプレミアムは、年3,300円(税込)の費用はかかってきますが、加入することによって、マイル付与率が2倍となります。
通常の国際ブランド加盟店なら1%、特約店であればなんと、常に2%のマイル還元を受けることが可能となります。
まさに、元々0.5%という弱点をしっかりと補強してくれる素晴らしい内容と言えるでしょう。
さらに知っておきたいのは、本会員が加入することで、家族会員も同時にプレミアムの特典を得ることができるという点です。
JALカードを家族で使っていく場合、ショッピングマイルプレミアムの投入によって、マイル付与率は爆発的に上がり、面白いようにマイルが貯まっていくのではないでしょうか。
ショッピングマイルプレミアムへ加入するかどうかの損益分岐点
さて、確かに非常にワクワクする内容のオプションではありますが、そこまで年間のクレジット利用が多くない方にとっては、3,300円の年会費に躊躇する部分もあることでしょう。
そこで、ショッピングマイルプレミアムへ加入するかどうかの損益分岐点について考えておきたいと思います。
JALマイルは使い方によって1マイル8円以上になることもありますが、ここでは仮に1マイルを2円で換算するのであれば、損益分岐点は以下の通りとなります。
- 通常の加盟店→年間330,000円(月換算27,500円)
- 特約店→年間164,000円(月換算13,500円)
年間で164,000円の利用で年会費の元を取ることができるので、そこまで厳しいハードルではないかと思います。
せっかくクレジットカードを発行するのであれば、できる限りたくさんの支払いをクレジットカードで済ませることによって、マイル獲得につなげていきたいですね。
JALカード会員の多くが加入しているショッピングマイルプログラムについては『JALカードのショッピングマイルプレミアムは本当にお得!?入会する損益分岐点を解説!』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
JALカードの評判・口コミ

さて、最後のテーマは『JALカードの評判や口コミ』ということで、実際にJALカードを利用しているユーザーの声はすごく重要です。
JALカードは2年目以降、確実に年会費が必要となるクレジットカードであるため、複数のメリットを理解していても、なかなか発行までの1歩を踏み出せない方もいることと思います。
ぜひここで紹介するJALカードの評判や口コミをご覧いただき、JALカードの発行に踏み切っていただければと思います。
口コミ・疑問|JALカードを発行しようかどうか迷っている方の質問
まずはYahoo!知恵袋より、JALカードを発行しようかどうか迷っている方からの質問を取り上げてみました。
JALカードについてご質問です。この度JALの普通カードを作ろうと考えているのですが、年会費がかかるため本当に作る必要があるのかを考えています。
今まで最低でも年に2往復ほど、東京⇔大阪間JALを使っていました。大体はこれに+αして東北や九州に行くのですが、たまにJALじゃらんパックも利用しています。いまいちマイル計算がパッとしていないため、教えていただければと思います。よろしくお願いします。出典:Yahoo!知恵袋
最低年に2往復プラスαで飛行機を利用しているという方ですね。確かに年会費が必要なJALカードを発行する上では迷いそうな利用頻度と言えます。
これに対して回答者が非常にスッキリとする回答を出しています。年に2回の頻度であれば、JALカードを利用するに値しないという内容が記載されています。
ただし、これはあくまでも【東京⇔大阪間】のフライトにおける利用のみの話であり、ここへ通常のショッピングでいかにクレジットカードを活用する予定であるかを加味しなければなりません。
回答者の方が言うように、特約店などを含め、どれくらいクレジットカードを利用していくつもりかによって、大きく結果は変わってくると言えるでしょう。
JALカードを発行するかどうかで悩んでいる方は、実際にどれくらいの決済額になりそうかをリアルにイメージし、数値として紙に書き出してみることをおすすめします。
特に、特約店の利用においてはマイル付与が2倍になりますし、ショッピングマイルプレミアムを活用することで、還元率はさらに2倍へ昇華します。
もちろん、ショッピングマイルプレミアム分のランニングコストも考慮に入れた上で、しっかりと電卓を叩いてみてくださいね。
良い口コミ|JALカードによる公共料金の支払いでもマイルは貯まる
続いて紹介するのは、JALカードによる公共料金の支払いが可能なのか。また、それによってマイルを貯めることができるのかという質問です。
JALカードで公共料金は払えるのですか?例えば、東京電力やDOCOMOなどでは、JCBやAMEXの名称は出てきますが、JALカードは出ていないように思うのですが。そして、もしJALカードで公共料金が払えるなら、JALマイレージポイントも貯まるのでしょうか。出典:Yahoo!知恵袋
上記の質問内容の回答ですが、もちろん公共料金もJALカードで支払うことが可能です。
公共料金の支払いにおいてもマイルが貯まるというのはかなり大きなメリットではないでしょうか。
電気・ガス・水道などのインフラ周りや、携帯料金・ネット通信料などを合算すれば、毎月相当な額になるはずです。
ここを現金で支払っていてはもったいない。
せっかく価値が飛躍するマイルを直接貯めることができるのですから、ありとあらゆる固定料金は全てJALカードへ集約し、もれなくマイルの還元を受けるようにしましょう。
JALカードの特典や口コミまとめ
JALカードは、JALマイルを効率よく貯めていく上でおすすめできるクレジットカードです。
選択するJALカードの種類によっては、SuicaやPASMOなどの電子マネーとの相性も良く、ポイントの2重取りにつなげることもできるので、使い勝手は非常に良いと言えます。
また、サクサクとマイルを貯めていく上ではやはり、ショッピングマイルプレミアムの活用はマストとなってきます。
ぜひ特約店や提携店、eマイルパートナーなどを積極的に活用し、JALカードのメリットを余すところなく享受してくださいね。