独自リサーチ

今でも現金払い派の560人の調査から見るキャッシュレスに移行しない理由の調査レポート

キャッシュレス推進事業からの現在の社会情勢の影響から、多くの人が現金払いではなく、キャッシュレス決済へと移行しています。

キャッシュレス決済へ移行した方は、以前の調査にて85%も増えていることがわかりましたが、一方で未だに現金払いを続けている方も多くいます。

そこで、株式会社 アイコム総研の運営するクレコミ(URL:https://crekomi.aimcom.co.jp/)では、560人を対象に現金払い派の方へ向けてアンケート調査を実施致しました。

調査内容

  • 現在も現金払いを続けている理由
  • 現金払いをすることで感じるメリット
  • 現金払いで感じる不便・デメリット等
  • 今後も現金払いを続けていくのか

アンケート実施内訳

  • 調査期間:2020年12月02日~12月06日
  • 集計対象人数:560名(年令問わず)
  • 集計対象:男女

上記のアンケート調査により下記の結果となりました。

1,現在も現金払いを続けている理由

今でも主に現金払いの理由現在も現金払いを続けている理由のトップには、「お金の管理がしやすい。」が入りました。

現金で支払うことで財布の中の把握がしやすく、管理がしやすくなるという理由が大半でしたが、現在ではアプリとクレジットカードや銀行口座を紐付けることができるサービスも存在している中、それでも現金払いの方が管理がしやすいと感じる人が多いのは意外な点です。

2番目に多い理由は「発行やQRコード決済の登録が煩雑。」に。

キャッシュレス(クレジットカードやQRコード決済等)にしたいけど、どれを登録したら良いのか、お得なのか、安心して利用できるかなどのハードルを乗り越えられない方も多く「QRコード決済はどれを登録したらお得なのかわからない」「各決済アプリにどれだけの残高を入れているか毎回確認するのが面倒」という声が多く見受けられました。

今後はQRコード以外にもクレジットカード本体でのタッチ決済が普及していくことにより、残高の確認や登録の手間などが減ることが予想されます。

そのため、手間、面倒という理由の方はタッチ決済の普及によってキャッシュレスに移行しやすくなるのではないでしょうか。

その他、現在でも現金払いを続けている理由は下記の結果となりました。

・お金の管理がしやすい:181人
・登録や発行が面倒:84人
・その他:50人
・セキュリティに不安がある:39人
・使いすぎてしまう:39人
・現金払いに慣れている:39人
・お金を使っている感が薄れるから:34人
・キャッシュレス非対応の店が近所に多い:22人
・特に理由はない:17人
・お金を使った実感が得られる:11人
・クレジットカードの後からの支払いが嫌:11人
・現金が一番信用できる:11人
・災害時にキャッシュレスが非対応になる事を経験した為:11人
・紛失が怖い:11

その他の50人の理由は様々でしたが、「突然のお金の出費がある」「学校行事や給食費の支払いで必要だから」「履歴を残したくないから」などそれぞれの生活によって現金払いを続けているのが現状でした。

2,現金払いのメリット

現金払いで感じるメリット現在も現金払いを続けている理由と若干かぶる部分はありますが、現金払いでメリットを感じることがあるのかについてもアンケートを致しました。

同じく、現金払いを続けている理由と似た結果となりましたが、「どのお店でも利用できるから。」という点は大きいポイントだと思われます。

現在ではクレジットカード、QRコード決済など様々なキャッシュレス決済の手段があります。

しかし、店によっては「この国際ブランドが利用できない」「このQRコード決済だけしか対応していない」という場面に遭遇することでキャッシュレス推進を阻害している大きな理由にもなっているかもしれません。

いち早く、QRコード決済の統一やキャッシュレスによる恩恵(利用者のメリット・お店側のコスト削減等)をアピールすることによってキャッシュレスはより推進しやすくなるのではないでしょうか。

以下、現金払いで感じるメリットとして挙げられた内容の調査結果です。

・使いすぎない:230人
・お金の動きが見える・管理がしやすい:200人
・どの店でも利用できるから:56人
・安心感:28人
・その他:24人
・不正利用がないことが安心:22人

3,現金払いで感じる不便・デメリット等

現金払い派で感じる不便さ現金払いを現在も続けている中でも、やはり不便さを感じることは多々あるとのこと。

特にQRコード決済の競争が激しい今、各社がキャンペーンを乱発している為、その恩恵を受けられていないことが残念という結果が圧倒的にトップな理由になりました。

また、レジでの支払いで小銭を出すのに時間がかかることや、財布を常に持ち歩かないといけないことが2.3番目の理由に。

そして現在の象徴と言っても良い「現金を触れることが不衛生と感じるようになった。」という理由も多くの人が回答しました。

前回の調査でも(URL:https://crekomi.aimcom.co.jp/cashless/)病院がキャッシュレス対応になってほしいという声が多くを占めたほど、現金の衛生面を気にする人が増えてきています。

以下、現金払いで感じる不便、デメリットとして挙げられた内容の調査結果です。

・ポイントや優待がない:202人
・支払いに時間がかかる:95人
・常に財布を持たなければいけない・重い:56人
・不衛生⇒お金に触れたくない人が増加傾向:56人
・手持ちの現金以上の買い物ができない:50人
・ATMなど手間がかかる:45人
・その他:34人
・落とした金が戻ってこない:22人

4,今後も現金払いを続けていくのか

今後も現金払いを続けていきますか?今後も現金払いを続けていくと答えた人は560人中、過半数を超えました。

いいえ、と回答した人はゼロ人でしたが、キャッシュレスへ移行しようと考えている人は246人と、今後は益々普及していくことでしょう。

以下、後も現金払いを続けていくのかとして挙げられた内容の調査結果です。

・はい:314
・いいえ:0
・考え中:246

加盟店側の決済ツールの負担軽減がよりキャッシュレスを促進してくれる

現在はQRコード決済のシェア争奪戦のためのキャンペーンの多さ、そしてクレジットカードでも多くのキャンペーンが実施されています。

そのため、利用者側からしてもどのQRコード決済のどのキャンペーンがお得で、どのお店で利用できるのかなど混乱している状況も見受けられます。

上手に使いこなしている熟練者もいますが、国としてキャッシュレスの割合を2030年までに60%を目標としている以上、導入する店舗側の負担軽減も大きな課題です。

どのお店でもどのQRコード決済が利用できる、どのクレジットカードも利用できるなど利用者側が安心してお店を訪れることができるようになればおのずとキャッシュレスは加速していくことでしょう。

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